飲酒運転


警官が蛇行運転していた車を止めた。
運転席の窓から、声をかけた。

「酒気検知器のチューブに息を吹き込んでもらいますよ。」
男が答えた。
「悪いけどね、できないよ。喘息もちなんだ。そんなことしたら、ひどい発作を起こすんだ。」
「けっこうです。では署まで来て血液検査を受けてもらいましょう。」
「それもだめだ。血友病だから。そんなことをしたら、失血死する。」
「では、尿検査をしましょう。」
「すみませんけどね、それもだめなんだ。糖尿病もわずらっててね。そんなことしたら、血糖値がぐんと下がってしまうよ。」
「いいでしょう。では、車からおりて、この白線の上を歩いてください。」
「そりゃ、できないよ。」
「どうして?」

「どうしてって、酔ってるもん。」


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