桃から一寸…


あるひ、森の中。おじいさんとおばさんがすんでいました。
おばあさんは死んでしまい、おばさんは夫に逃げられてしまっていました。

おじいさんは家で病気をし、おばさんは川へ洗濯に行きました。

おばさんが川へ行くと、上流からおばさんのこぶしほどもある大きなももが流れてきました。

おばさんは老眼だったので、ももが目の前に流れてきても気付きませんでした。
あいかわらず『おじいさんの枕にはたくさん毛がついてるねぇ』などといいながら、洗濯をしていました。


桃は どんぶらこ、どんぶらこ と下流に流れ去って行きました。

しばらくいくと、桃は 渦に巻き込まれました。また、滝から落ちたりもしました。

しかし桃は 己のゆく川をじっとみすえて 傷だらけになっても つき進む!!!
あるときは岩、あるときは岩にぶつかりながらも どしどし流れていった!!

頑張れ桃!!
負けるな桃!!



…このように まあ いろいろありまして 桃はとうとう ひろいひろい海にながれつきました。

ももはしばらく ぷかりぷかりと浮いておりましたが、やがて水面に出てきたくじらに ひとのみにされてしまいました。




ももは、くじらの胃袋の中で チベットじいさんとピノキオにであいました。

チベットじいさんは『最近魚ばかりしか食べてなかったから、久しぶりのごちそうだ』といいながら 包丁のかわりに日本刀をとりだしました。

チベットじいさんは ももにむけて ニホントウを降り下ろしました。



しかしももは 半分ほどまでしか刀が入りません。不思議に思って刀をはずそうとしても、刀は 押しても引いてもびくとも動きません。

そのうち ももが ひとりでにいきおいよく裂けました。

そして中からは、真剣白羽取りをした小さなおやゆびほどの少年が出てきました。

『僕一寸ぼうし』少年は自分からそう名乗りました。
一寸ぼうしは はりをもっていました。

そして驚いているチベットじいさんに、一寸ぼうしは優しく『僕がきたからにはもう大丈夫ですよ』と花がさかんばかりの笑顔で言いました。



一寸ぼうしはそのてに持っていた針で あたりを 刺しまくりました。
あたりから 血が吹き出て、一寸ぼうしは赤く染まりました。

しばらくすると くじらが ぴたりとうごかなくなりました。
一寸ぼうしの針には 恐ろしい神経毒がぬってあったのです。








動かなくなったくじらは ふかいふかいうみのそこに しずんでゆきました。




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